今回は世界の社会問題の最後の回part7です
人身売買・人身取引
世界では今も、およそ4,000万人という人々が、想像を絶する状況に置かれ、過酷な労働や結婚を強制されるなど、人身売買・人身取引の犠牲になっています。このうち約4割が国境を渡って売買されており、国際的な社会問題として世界的な取り組みが必要とされています。
人身売買・人身取引の過半数以上を占めるのが性的搾取で、売春の強制など被害者の大半は女性や小さな子どもたちです。また、貧困国では生きるために臓器売買をしている地域もあります。
LGBT
世界では性に対して自由な風潮に向かっているなか、同性愛者などの性的少数派LGBTの人権侵害や社会進出への差別などが各地で社会問題になっています。
国によっては、性的指向を理由に死刑が適用されたり、拷問や暴力など身体的なダメージを与えられる他、雇用や居住、また医療サービスの拒否など社会生活を妨げる様々な差別を受けています。これは、社会に浸透しているLGBTへの無知と偏見により、暴力、差別が黙認され助長されているからと言えるでしょう。
ここ数年、世界のLGBTに対する人権活動は飛躍をとげ、LGBTの社会進出や差別撤廃活動が進んでいます。LGBTへの注目度が低い日本においても13人に1人はLGBTと言われており、企業を中心に取組みが行われています。
人口爆発
国連は2017年の報告で、地球の総人口は2055年に100億人を突破すると予想しています。先進国では少子化が問題視される中、世界の貧困層が集中する発展途上国、特にアフリカ地域での人口増加が目立っています。
このような人口爆発は、世界規模であらゆる社会問題を引き起こすことが予想がされています。1つ目は、食料と水不足です。すでに食糧収穫量の限界点が近いと危惧される中、深刻な食料不足が懸念されています。また我々の生活を支えるエネルギー資源の枯渇問題もあり、資源確保による世界的な緊張、対立が深まることが予想されます。
GAFAへの規制
巨大プラットフォーマー4社(Google, Amazon.com, Facebook, Apple)に対する規制強化の動きが強まり世界が注目する社会問題になっています。
GAFAはネットビジネスにおいて高いシェアを占め莫大な収益をあげている優位性をいかし、消費者に対してもお得で利便性のあるサービスを一部は無料で提供しシェアを増やしています。そのため、ネットビジネスにおいてGAFAの寡占化が進む傾向が見られる中、独占禁止法という視点から優位的地位の乱用が問題視されています。
また、特定の少数の企業が個人データを大量に保存し扱うことに多くの国が危機感を持ち始めたことがあげられます。EUをはじめ各国では個人のプライバシーを守るべくGAFAのデータ独占に歯止めをかける動きが進んでいます。
コメント