今回は海の害になるプラスチックの削減に取り組んでる企業をいくつか紹介したいと思います。
マクドナルド
「マクドナルド」は、アメリカに本社を置くファストフードチェーンです。1940年の開業以来、ハンバーガーを主力とする商品の販売を手掛けており、世界的に事業を展開しています。日本での事業運営は、日本マクドナルド株式会社が担っています。
マクドナルドもまた、プラスチックごみの削減に力を入れる企業の1つです。2018年6月には、英国とアイルランドの計1361店舗で、プラスチック製のストローを紙製のストローに切り替えることを発表しました。さらに25年までには、世界中の店舗においてプラスチック製ストローを廃止するとともに、ハンバーガーの包装紙や箱などのパッケージ類をリサイクル可能な資源に切り替えることを目指しています。
スターバックス
「スターバックス」は、アメリカのシアトルに本拠を置くコーヒーチェーンです。1971年に開業した当時はコーヒー焙煎会社でしたが、その後エスプレッソを中心としたドリンク販売が人気を獲得、瞬く間に事業を拡大させていきます。以後世界中にチェーン店を展開し、2015年の時点で、90ヵ国に22,519もの店を置くまでになりました。
そのスターバックスは、プラスチックごみの削減に取り組む企業の1つでもあります。2018年7月、スターバックスはプラスチック製ストローの使用について、2020年までに世界中の店舗で廃止することを発表しました。これは、微細なプラスチックごみによる環境汚染が問題となっていることを受けた対策になります。この発表については、海洋保護団体からの賛同も寄せられています。
イケア
「イケア(IKEA)」は、オランダに本社を置く世界的な家具量販店です。1943年にスウェーデンの雑貨店としてスタートし、その後家具販売に重点を移すと、企画からデザイン、製造もこなすようになりました。現在では世界中で売上250億ユーロ、従業員10万人を超えるという巨大企業に成長しています。
そのイケアもまた、積極的なプラスチックごみ削減に取り組んでいます。2018年の6月には、2020年までに全世界で使い捨てプラスチック用品の販売及びレストランでの提供を廃止すると発表しました。また同年10月には、海洋汚染のおそれがあるプラスチックごみを用いた製品開発を目指すことも発表しています。これにより、プラスチックごみの海への流入を阻止することが目的です。
すかいらーく
「すかいらーく」は、日本の大手外食産業系企業です。創業当初は食品スーパーでしたが、その後レストランに業態を転換し、事業を拡大させてきました。現在は、「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」といったファミリーレストランチェーンを展開中です。
「すかいらーく」もやはり、プラスチックごみ削減に取り組む企業の1つとなっています。2019年の6月5日には、翌6日からすかいらーくレストラン全店にて、ドリンクバーに常備されていた使い捨てプラスチック製ストローを廃止することを発表しています。プラスチック製ストローの廃止については、すでに2018年の12月にガスト全店で、2019年の3月にはchawanで実施されていました。すかいらーくグループではさらに、要望があった場合にはトウモロコシを原料としたストローの提供も行うとしています。
ボルボ
「ボルボ」は、スウェーデンに本拠を置く自動車会社です。創業は1924年で、以来安全性の追究を基本方針とした自動車作りを行ってきました。1999年に乗用車部門がフォードに譲渡されますが、2010年には中国の浙江吉利控股集団に売却され、現在はその傘下となっています。
ボルボもやはり、プラスチックごみ削減に取り組む企業の1つです。2018年には、プラスチック製部品の多くがリサイクル材料を使ったものに置き換えられたというXC60 T8ツインエンジンPHEVを発表しました。このモデルは、「2025年までに新たに販売される新型車のプラスチック使用について、最低25%をリサイクル素材にする」という目標の象徴として作られました。さらにボルボは、すべてのオフィスや社員食堂などにおいて、使い捨てプラスチックを使用しないことも発表しています。
エールフランス航空
「エールフランス」は、1933年に設立されたフランスの航空会社です。英語では「エアフランス」と読まれますが、日本ではフランス語風に「エールフランス」と読まれることが多くなっています。日本へは1952年に就航し、現在は羽田空港、成田空港、関西空港へ毎日運航されています。
エールフランスもやはり、プラスチックごみの削減に取り組む企業の1つです。2019年の6月、自然環境への配慮を目的として、機内での使い捨てプラスチック製品の利用を年末までに終了することが発表されました。エールフランスでは、それまで年間2億1000万個におよぶプラスチック製品が使われていましたが、それらは今後全て廃止されます。代わりとして、紙コップやバイオ素材の食器、木製マドラーなどが使われる予定です。
コカ・コーラ
「コカ・コーラ」は、アメリカの本拠を置く飲料メーカーです。「ザ コカ・コーラ カンパニー」が正式な企業名で、日本法人は「日本コカ・コーラ株式会社」になります。清涼飲料水の「コカ・コーラ」を主力商品としており、世界中で圧倒的な知名度を誇ります。
「コカ・コーラ」もやはり、拡大する海洋汚染問題への対策として、プラスチックごみ削減に取り組む企業となっています。2019年の10月、コカ・コーラは新しいペットボトルを発表しましたが、これは海に廃棄されたプラスチックを再利用して作られたものです。オランダのサステナブル企業「イオニカテクノロジーズ」との協業で実現したもので、1本あたり25%の割合で廃棄プラスチックが活用されています。まだサンプル段階ではあるものの、2020年からは積極的に新容器を導入した商品の展開が行われる予定です。
イオン
「イオン(AEON)」は、千葉県に本社を置く小売企業です。流通大手として「イオングループ」を形成しており、日本の小売業界で売上首位を誇るほか、11ヵ国への事業展開によって世界でも12位の位置につけています。1989年に、グループ名を「ジャスコグループ」から「イオングループ」へと変更しました。
そのイオンも、近年プラスチックごみ削減に向けた取り組みを強化しています。イオングループでは現在、プラスチック製レジ袋の有料化が進められており、総合スーパー「イオン」や食品スーパーの「マックスバリュ」を中心として、コンビニ「ミニストップ」やドラッグストア「ウエルシア」でも、順次プラスチック製レジ袋の無料配布を廃止していく予定です。
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