今回は前回の続きです
社長の精神論が多い
会社のトップである社長が、何かというと精神論を押し付けてくるというのは、ブラック企業によくある光景です。ブラック企業の社長は、説明会や入社式はもちろん、毎日の朝礼においても体育会的な精神論を振りかざしてきます。「気合」や「根性」といった語句を頻繁に用いたり、大声を出させる、目標を言わせる、失敗したときに全員の前で反省の言葉を述べさせるなど、社員にひたすらがむしゃらさを求める傾向があります。全てにおいて「元気の良さ」が優先され、サービス残業など過酷な労働に対し、文句を言わせない空気を作るという目的があります。
アルバイトの比率が高い
ブラック企業は、正社員の数が少なく、非正規社員の率が高くなる傾向があります。これは人件費をなるべく抑えようという意向で、低賃金のアルバイトやパートを多く雇い、正社員はできるだけ少なくしようとするわけです。仕事の内容としては、正社員とアルバイトに差はなかったとしても、支払われる賃金には大きな格差があります。アルバイトが辞めてしまっても、次々に新しく補充していくので、正社員と非正規社員の比率はほとんど変わりません。
ネットの口コミでブラックな評判だらけ
ブラック企業の特徴の一つとして、「掲示板などの口コミサイトにおいて、悪評が非常に多い」というものもあります。そもそもブラック企業という呼称が広まったのは、ネット掲示板での議論がきっかけだと言われています。ブラック企業が評判になりだした2000年代後半は長い不況の真っただ中で、過酷な労働を強いる会社の実態が、インターネットの匿名議論によって表面化されるようになりました。匿名が基本となるネットでの口コミは、普段口に出して言えないような不満を告白しやすいという面があり、会社での勤務状況についても率直な意見が交わされています。この傾向は現在も続いており、ブラック企業に対しては容赦のない悪評が飛び交うのが通常です。
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