世界の社会問題part2

環境

今回は前回と続きで、世界の社会問題についてお話したいと思います。

森林破壊

地球環境とのバランスを考慮せず無計画に森林伐採していること、また猛暑や干ばつなどの異常気象で森林火災が多発していることが原因で世界の森林は減少の一途をたどっています。特に世界最大熱帯雨林を持つ南米、さらにアフリカ、東南アジアなどで森林面積の減少が著しく緊急性の高い社会問題として警鐘が鳴らされています。

森林は大気を浄化し水を貯え土壌を作るといった人間が生きていく上で必要な働きをしています。その森林は毎年日本の国土の半分に相当する面積が消滅し砂漠化しています。

所得格差

国際NGOオックスファム2019年のレポートによると、世界で最も裕福なトップ26人が、世界で最も所得が低い半数にあたる約38億人の総資産と同額の富を保有していると報告されています。2008年のリーマンショック以来、億万長者の数は2倍に増えた一方で、1日1.9ドルの最低生活水準すら維持できない貧困層が悲惨な暮らしをしている現状において、所得格差は世界の社会問題として改善が求められています。

所得格差が顕著に見える国は中国やインドの巨大新興国で、都市部と農村部の所得格差や、国の政策により恩恵を受ける人が限られていることが背景にあります。

砂漠化

現在世界の各地では土壌の劣化による砂漠化が止まらず大きな社会問題となっています。その主な原因は地球規模で起こっている気候変動、干ばつなどの気候的要因によるものと、過放牧、過耕作など許容限度を超えた人間活動による人為的要因が挙げられます。

乾燥地域に暮らす人口の大半は開発途上国に在り、世界で最も貧しい暮らしをしている人々です。人口増加が続くなか食糧不足を解消するため、森林を放牧地に変え、農薬の大量使用などで土壌の劣化を招いています。これらの乾燥地では、世界の家畜の50%が飼育され、およそ40%の食料が栽培されており、このまま土壌の劣化が進んだ場合、世界的な食糧問題へと発展していくことが予想されます。

海洋プラスチックごみ

近年ニュースでも頻繁に取り上げられるようになった海洋プラスチックごみ問題。不適切に処分された大量のプラスチックごみが海洋を漂い、海を汚染しています。豊かなライフスタイルがもたらした世界規模の社会問題は、具体的な改善策がなかなか進まないなか、2050年には、海に流失するプラスチックごみは魚の量を上回ると予測されています。

海洋プラスチックごみが海洋生物に悪影響をもたらすことは言うまでもありませんが、その海の生き物を食べている人体への影響など長期的な面では解明されていない問題などが多々あります。

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