今回は年末になると行われるブラックフライデーについてお話したいと思います。
「ブラックフライデー」とは
「ブラックフライデー」とは、本来はアメリカで11月の第4木曜日の翌日を指す言葉ですが、現在はその前後に行われる大規模なセールも意味するようになっています。店舗やブランドの規模を問わず実施されるイベントで、日本でも2016年ごろから本格的に行われるようになりました。日本の場合は、勤労感謝の日(11月23日)や小雪(11月21日ごろ)に合わせて行われることが多いため、本場のアメリカより1週間程度早いという特徴があります。
「ブラックフライデー」の発祥
11月の第4木曜日は、アメリカでは「感謝祭」と呼ばれる祝日にあたっており、この日は親族や友人らと集まって過ごすのがならわしです。この際木曜だけでなく、翌金曜日も会社や学校が休みになるのが通常で、上記のように、「ブラックフライデー」は本来この日を指していました。
つまり、全米では感謝祭の日から4連休となるわけですが、各地の小売店はこの機を狙い、大規模なセールを行うようになります。やがてそうしたセールのことも、「ブラックフライデー」と呼ぶようになったというのが経緯です。
「ブラックフライデー」の名の由来
「ブラックフライデー」の名前の由来については、諸説あります。よく知られているのは、「この日が小売店にとって最も黒字が多いから」という説ですが、実際にはもう1つの説の方が起源と言われています。
その説とは、「人出が多くて道が混雑するため、警察にとっては仕事が増えて“真っ暗な金曜日”になるから」というものです。フィラデルフィアの警察で1961年ごろから使われだしたと言われており、本格的に広まったのは1970年代と、それほど古い言葉ではありません。当初小売店側はこの呼び方を嫌がりましたが、その後前述の「黒字説」が言い出されるようになってからは、良い意味合いとして認知されるようになりました。
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