今回はクラウドファンディングで発案するメリットとデメリットメリットを紹介したいとおもいます。
不確実性が高い事業でも資金調達が可能
「クラウドファンディング」における発案者側のメリット、まず1つ目は、「不確実性が高い事業でも資金調達の可能性がある」ということです。これまで金融機関やベンチャーキャピタルから出資を得ようとしても、不確実性が高い案件に対しては、なかなかハードルが高いのが実情でした。しかしクラウドファンディングの場合、支援者の賛同を得さえすれば、比較的容易に資金を集めることができます。こうした点は、発案者側にとって大きなメリットと言えるでしょう。
現金以外のリターンもOK
「クラウドファンディング」の発案者側のメリット、2点目は、「現金以外のリターンも設定できる」ということです。
クラウドファンディングにはいくつかの種類があり、それぞれで支援者へのリターンが異なります。「投資型」の場合は主に分配金のリターンが設定されますが、「購入型」の場合は商品やサービス、権利などのリターンにすることができます。また、「寄附型」の場合は、リターン自体なくてもかまいません。金融機関などは、当然融資への返済が前提となりますから、この点は大きなメリットです。
完全成功報酬制
発案者側の「クラウドファンディング」のメリット、3点目に挙げるのは、「完全成功報酬制が採られている」というところです。
一般的なクラウドファンディングプラットフォームのサービス形態は、原則として「完全成功報酬型」となっています。つまり、手数料は目標達成時にのみ発生する仕組みで、発案者側は基本的に、案件について無料で掲載することができます。自己資金にとぼしい人や、事業経験の浅い人にとっても利用しやすいサービスとなっています。
宣伝になる
「クラウドファンディング」の出資者側のメリット、4点目は「宣伝効果」についてです。
クラウドファンディングを利用することで発案者が得られる利点は、資金調達や掲載の容易さといった面だけではありません。「プロジェクトの掲載」自体が宣伝効果を生むというメリットがあります。
商品やシステムができ上がらないうちから、その存在を世の中に発信することができますから、知名度を少しでも上げたいという場合は効果的な方法と言えるでしょう。
デメリット、資金がすぐ集まる保証はない
「クラウドファンディング」における発案者側のデメリット、まず1つ目に紹介するのは、「資金がすぐ集まるとは限らない」という点です。
クラウドファンディングでは、資金がどれくらの早さで集まるのか、具体的な基準はありません。個々の案件によって異なるのが実情ですが、一般的な傾向では、数ヵ月かかることが多くなっています。そのため、急いで資金を調達したいという場合の利用には、あまり適していません。少なくとも、全額をクラウドファンディングで賄うのは難しいと言えるでしょう。
一方、融資実行まで比較的かかると言われる日本政策金融公庫でも、3~4週間以内での融資実行が可能となっています。
このことから明らかなように、クラウドファンディングは時間的な余裕があるプロジェクトや、資金の一部を賄いたいという場合に向いたサービスです。
アイデアが盗まれる可能性も
クラウドファンディング」で発案者側に考えられるデメリット、2つ目は「アイデアが他人に盗まれる可能性がある」ということです。
クラウドファンディングは、個人や会社が温めて来たアイデアを公開し、一般から広く資金を募るという仕組みになります。公開することで共感やファンを得ることもできますが、アイデアを競合他社などにさらす危険もつきまといます。
ですので、事前に特許を申請しておくなどの対策は不可欠です。
コメント