今回はスポーツテックについてお話したいと思います。
スポーツテックとは
「スポーツテック(Sports Tech)」とは、文字通り「スポーツ」と「テック(テクノロジー)」の2語の組み合わせから成る造語です。この場合の「テクノロジー」とは、ITやAIなどの先端情報技術を指しており、これらの活用でスポーツ業界に新たな商品やサービスをもたらすソリューションを、「スポーツテック」と呼んでいます。
導入されるのは、用品・グッズの開発やアスリート・選手のサポートに限らず、競技における判定や観戦・観覧の環境改善など、さまざまな分野に及びます。またe-スポーツの分野についても、「スポーツテック」に含まれます。
スポーツテックの主な要素
観る
スポーツテックの主要な要素として挙げられるのが、「観る」という行為です。ほとんどのスポーツにおいては、観客による観戦や、応援が付き物となっています。サッカーや野球などの試合は、こうした観覧行為なしに成り立たないと言っても過言ではありません。スポーツテックにおいては、最新テクノロジーの活用で、スポーツ観戦をより快適化する取り組みが行われます。ちなみにこの場合の「観る」には、観戦する人だけでなく、スタジアムなどの場所についても含まれます。
支える
続いてのスポーツテックの要素は、「支える」です。スポーツ活動を行うにあたっては、プロ・アマ問わず、さまざまなものが入用になります。試合用の用具やトレーニング器具も必要ですし、活動の環境も整えなくてはなりません。こうしたものの支援を行うのも、スポーツテックの領域となっています。競技用のグッズ、トレーニング器具の開発や、より高いパフォーマンスを実現させるためのサービスなど、スポーツ活動を成り立たせるあらゆる分野のサポートを行います。
する
「する」というのもまた、スポーツテックの基本的な要素の1つです。当然ですが、スポーツは観るだけでなく、参加するものでもあります。もちろんこれには、プロなどのように本格的に取り組んでいる者から、趣味や健康などのために行うアマチュアまで含まれます。スポーツテックでは、これら全てのスポーツをする人のために、最新テクノロジーを活用したグッズやトレーニング法などの開発によって、その体験をより良いものにすることを目指しています。
創る
スポーツテックの4要素、最後に紹介するのは、「創る」です。これは「する」と似た要素ですが、微妙に違うものとして区別されています。従来の定義に収まらないようなスポーツや種目の創出を可能とするソリューションに着目している点が特徴です。例えば、最新のテクノロジーを駆使した身体拡張によるスポーツといったものが、この要素に含まれます。また、e-スポーツにおける対戦映像の配信やデバイスの開発といった環境づくりも、「創る」の一環であると言えます。
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