今回はファンテックについて話したいと思います。
フィンテックとは?
「フィンテック」は、英語にすると「FinTech」と書かれますが、これは「Finance」と「Technology」を組み合わせて作った造語です。「Finance」は「金融」を、「Technology」は「技術」を意味しており、直訳すれば「金融技術」となりますが、この「技術」は主に「IT(情報技術)」を指しており、大まかに言えば「ITの導入によって生み出される革新的な金融商品・サービス」といった意味合いになります。
フィンテックの身近な例としては、「キャッシュレス決済」が挙げられます。
近年フィンテックは世界的に大きな注目を集めていますが、それは従来の金融取引の在り方を変えるとされているためです。これまで金融商品・サービスを扱うのは銀行などの金融機関に限られていましたが、フィンテックの登場により、スタートアップや大手ICT企業などの参入が可能となっています。
ブロックチェーン
暗号資産の基盤として良く知られている技術で、ネットワークに接続されたパソコンなどの端末同士でデータを共有することにより、システムを維持する仕組みを指します。中央管理者がおらず、分散的に運用される点が一番の特徴で、データの耐改ざん性や透明性が実現できるとされています。また、データを複数の端末同士で管理するために、大幅なコスト減が見込めるほか、一部の端末に不具合が生じても、システム自体は維持されやすいという利点があります。
LOT
こちらのテクノロジーは、「Internet of Things」の略語で、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれます。自動車や電化製品、医療機器といったさまざまな製品とインターネットがつながっているシステムを指します。
身の回りのものがインターネットとつながることにより、膨大かつ幅広い情報の収集・蓄積が可能となり、それによって新しいサービスの開拓などにも役立ちます。フィンテックとしては、例えば自動運転社会における自動車保険といった領域に不可欠な技術となると見られています。
AI
「AI」とは「Artificial Intelligence(人工知能)」のことで、「コンピューター上に人間と同じような知能を再現する技術」と定義されます。現在さまざまな分野で活用が進んでいますが、フィンテックも例外ではありません。特に、2010年ごろのディープラーニング技術開発によるAIの飛躍的な性能向上が実現してからは、ビッグデータを使った自動的な金融指標の分析や窓口業務の自動化など、金融業界のあらゆる領域でAIが盛んに活用されるようになっています。
API
「API」は、「Application Programming Interface」の略語です。ソフトウェアやアプリケーションの一部を外部に向け公開することで、第三者の開発によるソフトウェアとの機能の共有を実現してくれるテクノロジーを言います。例えばGoogleアカウントを使って、Google以外のアプリケーションにログインする機能などがそれにあたります。金融分野においては、振込などのお金の処理を行うアプリを開発するフィンテック企業と、銀行の口座管理システムとを結ぶ技術などとして不可欠なものとなっています。
整体認証
「生体認証」とは、声や指紋、静脈などの身体の一部等を使って本人を特定する仕組みで、「バイオメトリクス認証」とも呼ばれます。こちらもフィンテックには欠かせないテクノロジーで、銀行や証券におけるオンラインサービスや、キャッシュレス決済などの分野での活用が進んでいます。従来の暗証番号やパスワードなどのセキュリティと比べて安全性が高いため、個人情報の漏洩や、スキミングの防止に大きな効果を発揮すると期待されています。
スマートペイント
「スマートペイメント」もフィンテックの一分野ですが、これは簡単に言えば、「現金を使わない決済手段」を意味します。主に企業と個人の間での電子決済による商取引(特に手動での振込によらない自動的なもの)を指しており、具体的には電子マネーやクレジットカード、QR決済コードなどが例として挙げられます。例えば決済アプリの「PayPay」は、スマートペイメントの代表例と言えます。「現金より決済が早い」「ポイントが貯まりやすい」などのメリットがあり、現在日本でも急速に普及しつつあります。
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